【謝恩価格本】降りていこう
ジェスミン・ウォード/石川 由美子
作品社 · 2024年10月
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内容紹介
〈あんたの武器はあんた自身〉母さんは言った。あたしの武器はあたしだ。 奴隷の境遇に生まれた少女は、祖母から、そして母から伝えられた知識と勇気を胸に、自由を目指すーー。40歳の若さで全米図書賞を二度受賞した、アメリカ現代文学最重要の作家が新境地を開く、二度目の受賞後初の長篇小説! 悲しみが霧雨になって降り注ぐ。スカートに指をこすりつけ、しだいに長くなってくる影のなかで地面に膝をつきながら、わが身の境遇につくづく驚かずにはいられない。この天涯孤独ぶりはどうだろう。こんなところで腰の片方には命を、もう片方には死を持ち歩いているなんて。 「どっち?」あたしは宙に向かって問いかける。「どっちを与えるべき?」夕暮れのなかを漂っていく自分の声を聞いて、少しだけ孤独がやわらぐ。 この同じ空のどこかで、あたしのミツバチたちも飛び回っているに違いない。(…) この同じ空のどこかで、サフィも息を吸って吐いているに違いない。 「サフィ」あたしは尋ねる。「どっち?」(本書より)
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