人文・思想・社会
シャティーラの記憶 : パレスチナ難民キャンプの70年
川上 泰徳
岩波書店 · 2019年4月
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内容紹介
一九四八年のイスラエル「建国」に伴い七〇万人のパレスチナ人が故郷を追われてから七〇年。〇・一㎢に満たない敷地内で三〇〇〇人が殺された一九八二年の「サブラ・シャティーラの虐殺」で知られるレバノンのシャティーラキャンプに長年通い続ける著者が多くの証言を通して紡ぎ出す、難民たちの苦難の歴史。 関連略年表 本書に登場する人々 はじめに 第1章 ナクバ〈大厄災〉の記憶 現代の「楽園追放」の物語/逃げ出したアラブ人部隊/ユダヤ人部隊による虐殺の証言/ユダヤ人との共存の記憶 第2章 難民キャンプの始まり 国境が開いていた三年間/「パレスチナ奪回」のためのキャンプ/レバノン政府からの圧力/アラブ大敗の衝撃/秘密活動への参加と弾圧 第3章 パレスチナ革命 解放闘争の伝説「カラメの戦い」/学校をやめて軍事キャンプへ/ミュンヘン五輪襲撃事件/栄光のサッカー・クラブ/イスラエルによる報復作戦/アラファトの国連演説 第4章 消えた二つの難民キャンプ 高校受験前の空爆/レバノン内戦の勃発/狙撃恐れ,命がけの水汲み/シリア軍からの離脱/タルザアタル陥落の日 第5章 サブラ・シャティーラの虐殺 戻らなかった「平和の使者」/夜明けとともに来た殺戮/一歳半の女児も犠牲に/夫と息子を探してさまよう 第6章 キャンプ戦争と民衆 「家を八回破壊された」/地下トンネルで移動/一〇〇人の戦士で防衛/宗教者と医師の役割/食料も尽きた六カ月間の包囲/キャンプに残った女性や子供たち 第7章 内戦終結と平和の中の苦難 平和から除外された難民たち/シリアでの七年間の拘束/イスラエルでの二年間の拘束/自治政府行きを辞退/「何のために戦ったのか」--元戦士たちの声/広範にわたる就職差別 第8章 シリア内戦と海を渡る若者たち シリア内戦を逃れて/毒ガスミサイルの被害/内戦に巻き込まれた難民キャンプ/欧州への密航を繰り返す若者/トルコから密航船で海を渡る/ドイツへの密航と,失意の帰還 第9章 若者たちの絶望と模索 家族間の抗争で三人死亡/政治的デモへの参加と薬物依存/「男は現実から逃避する」/一三歳で薬物依存の道に/親と子供の世代の断絶 終わりにーーパレスチナ人の記憶をつむぐ 人間のつながりが残る社会/女性たちが家族と社会を支える/パレスチナへの帰還の時を待つ/難民の経験を芸術の力へ 参考文献 あとがき
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