追いついた近代 消えた近代

追いついた近代 消えた近代

苅谷剛彦

岩波書店 · 2019年9月26日

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内容紹介

西欧に追いつき,追い越すーー.明治以降の近代化と敗戦を経て,1980年代に「追いつき型近代」を達成した日本は,どのような自己像をもち,社会の変化に対応しようとしてきたのか.本書では教育政策を過去と未来をつなぐ結節点ととらえ,政策文書や知識人・研究者の言説を繙き,現在につづく問題群の原点を抉り出す.著者渡欧以降10年来の力を注いだ意欲作. プロローグ 消えた近代 第一章 「近代化論」-- その受容と変容  はじめに  一 近代化論の骨格  二 箱根会議に見る視点の対立軸  三 自然成長的近代化と目的意識的・選択的近代化 -- キャッチアップ型近代化への道  四 もう一つの目的意識的・選択的近代化の受容 第二章 「追いつき型近代」の認識  はじめに  一 政策言説の分析方法と補助線となる理論枠組み  二 大平政策研究会の認識  三 大平政策研究会の位置づけ  四 「それ以前」の近代(化)理解  おわりに 第三章 臨時教育審議会の近代  一 なぜ「教育」政策言説なのか  二 「近代化と教育」再考  三 臨時教育審議会の認識 -- 「追いつき型近代化と教育」の認定  四 香山健一の近代化理解  五 香山の近代理解と臨教審   結論  第三章補論 日本型福祉社会論とキャッチアップ型近代の終焉 第四章 高等教育政策 -- 二〇〇〇年代の迷走  一 高等教育のパラドクス  二 焦眉の急 -- グローバル化への対応の遅れ  三 「変化への対応」という問題  四 「社会と大学の断絶・齟齬」説の原型  五 「社会の変化」の変節  六 新自由主義と小さな政府   結論 第五章 教育研究言説の「近代」  はじめに  一 「逆コース」の時間差  二 問題構築の原点 -- 文部省『新教育指針』(一九四六ー四七)  三 「逆コース」に見る対立軸と戦後の近代(化)理解 -- 教育基本法をめぐる攻防  四 国家と公教育 -- 古くて新しい近代の問題  五 キャッチアップ一度目の到達点とその後 第六章 経済と教育の「近代」  はじめに  一 能力主義的教育批判に見る経済と教育の結合  二 経済審議会答申の「近代」  三 学歴社会・受験教育の「近代」 -- 能力主義的教育の読み換え  四 後発型近代(化)の経験と後発効果の「近代」 第七章 外在する「近代」の消失と日本の迷走  一 日本人は優れているか  二 「産業化・経済に照準した近代(化)理解」の問題  三 外在する「近代」の実体化  四 欠如する「主体(性)」の変節(「その後」の問題一)  五 「エセ演繹型の政策思考」と主体(性)の空転(「その後」の問題二)  六 呼び込まれる外部の参照点 エピローグ 内部の参照点を呼び覚ます -- 交錯する近代の視点  一 エセ演繹型から帰納的思考へ  二 生活者 -- 「弱い個人」の主体  三 交錯する外部と内部の参照点 既出関連文献 引用文献 関連年表 事項索引・人名索引

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