昭和問答

昭和問答

田中 優子/松岡 正剛

岩波書店 · 2024年10月21日 · 岩波新書 新赤版 2039

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内容紹介

昭和は、今この瞬間の私たちの立っている時空につながる。なぜ競争から降りられないのか、国にとっての独立・自立とは何か、人間にとっての自立とは何か。これらの難問に答えるべく、明治・大正から平成までを縦横に語りつつ、各々が昭和を知るための本も紹介する。好評『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾。 1 戦争が準備されていた  昭和を問答するための問題提起  戦争のための大義──一国の独立  「日鮮同祖論」の問題  近世日本人の地政学的センス  国のかたちと、国家のあり方  民権運動と国民が戦争を煽った  満鉄経営と日韓併合  第一次世界大戦で得たもの  間接統治にこだわるわけ  日本の権力システムの不思議 2 二つの戦争  日中戦争への道程  黄禍論が吹き荒れた  戦争の動機をつくるための戦闘  抬頭する共産主義  迷走する日本と毛沢東の戦術  日本軍に欠けていたもの  フィードバックなき戦争 3 占領日本が失ったもの  GHQ占領と一億総懺悔  東京裁判をどうみるか  原爆の資料館に足りないもの  占領政策の転換と反共の砦  憲法制定力と政治思想  三島由紀夫が抱えそこねた昭和 4 生い立ちのなかの昭和  敗戦後の東京・京都の風景  日本の選択への違和感  テレビも給食もアメリカさん  戦争体験から受け取るもの  安保闘争とのかかわり  七〇年安保の行方と万博  「あいだ」を編集するための「遊」  不確定性の科学に学ぶ  昭和が終わってしまう前に  土俗日本とポップ日本  フランス文学から江戸文学へ  日本文化は閃光の 5 本を通して昭和を読む  昭和を知るための本  雑誌も本も読んでいた  別世界としての小説  同時代の体験を読む  日本のナショナリティを読むための本  日本の科学者たちの思索と情緒  言葉の場所としての共同体  石牟礼道子の言葉  昭和は「祈り」と「憧れ」を失った  梁石日が描いたもの 6 昭和に欠かせない見解  昭和の闇を読み解く  日本の古層を再生した折口  コミューンをめざしたウーマンリブ  ハードボイルドとニヒルの系譜  日本のニヒルと時代小説  石川淳と中村真一郎の読み方  島田雅彦の自由について  全知全能の神と天皇  関係性のなかでの「自立」  「虚に居て実をおこなふべし」  関係のなかでしか生きられない  名づけようのない色  「いないいない・ばあ」でいく  「世界たち」のために対話をする  あとがき1 ともにとびらをあけてきた(田中優子)  あとがき2 ゴジラが上陸するまで(松岡正剛)

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