内容紹介
心中間際に心変わりした恋人によって、土の中に埋められてしまった優枝。掘り起こし救い出してくれたのは、白兎という見知らぬ少年だった。彼は恋人への復讐をそそのかすが、どこかからかうようなその態度に、優枝は戸惑うしかなかった。そこへ、生き別れの弟・慶介から突然電話がかかってくる。母が手遅れの病で入院し長くなく、優枝に会いたがっているという。かつて父と自分を捨て家を出ていった母。逡巡する優枝に白兎は「生き返った命は7日間しかもたない」と告げる。それを聞いた優枝は白兎とともに、一度は捨てた故郷へ戻る決意をする……。大人の女のサスペンス・ミステリ! 「あえて本文庫が白兎シリーズという名称を使わない理由もわかる。(中略) それにしても、何とも不思議な魅力に満ちた連作であることか」(シリーズ最終巻『白磁の薔薇』解説より:池上冬樹) (本作は、長らく在庫切れだった『白兎2 地に埋もれて』(講談社)を著者が全面見直しし、加筆修正・改題の上文庫化したものです) 一 二人藤 二 垣間見る景色 三 愚か者 四 砂時計の刻む時間は 五 過去という呼び声 六 もう一度という言葉
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