ユーカラおとめ

小説・エッセイ

ユーカラおとめ

泉 ゆたか

講談社 · 2024年1月

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内容紹介

「ユーカラを書き記すことは、私が生まれてきた使命なのだ」 絶滅の危機に瀕した口承文芸を詩情あふれる日本語に訳し、今も読み継がれる名著『アイヌ神謡集』。著者は19歳の女性だった。 民族の誇り。差別との戦い。ユーカラに賭ける情熱。短くも鮮烈な知里幸恵の生を描く、著者の新たな代表作! 「いつまでも寝込んでいるわけにもいきません。私には時間がないんです」 分厚く腫れた喉から流れ出した自分の言葉に、幸恵ははっとした。 私には時間がない。 そうなのか? 思わず胸に掌を当てた。満身創痍の身体の中心で、心臓は未来へ駆け出す足音のように勢いよくリズムを刻んでいた。 (本文より) プロローグ 第一章 東京 第二章 静江 第三章 コタンピラ 第四章 村井 第五章 百合子 第六章 貴女の友 第七章 おとめ 第八章 靄 第九章 銀の滴

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