内容紹介
自分には才能がない。 高校生の毅(つよし)は詩を書いているが、全くといっていいほど評価されていない。 一方、親友のあたるには才能があった。 彼は紙上に至情の詩情を書き込める天才だった。 多くのファンがいて、新人賞の最終候補にも残っている。 しかもあたるは毅が片想いしている可愛い女子と付き合っていて、毅は劣等感でいっぱいだった。 そんな中、小説投稿サイトにあたるの偽アカウントが作られる。 「犯人」を突き止めると、それはなんとあたるの作風を模倣したAIだった。 あたるの分身のようなAIが書く小説は、やがてオリジナルの面白さを超えるようになりーー。 誰かのために書くということ。誰かに思いを届けるということ。 芥川賞受賞作家が、文学にかける高校生の姿を描いた青春エンタメ小説。 【プロフィール】 町屋良平(まちや・りょうへい) 1983年東京都生まれ。 2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞してデビュー。 2019年『1R1分34秒』で第160回芥川賞を受賞。 その他の著書に『しき』『ぼくはきっとやさしい』『愛が嫌い』『ショパンゾンビ・コンテスタント』がある。
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