百合中毒

小説・エッセイ

百合中毒

井上荒野

集英社 · 2021年4月

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内容紹介

二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。 二十歳下のイタリア人女性と恋仲になり一緒に暮らしていたが、彼女が一人で帰国してしまったというのだ。 しかし娘たちはとっくに大人になり、妻にはすでに恋人がいた。 次女の遥は叫ぶ。「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」 長女の真希は苛立つ。「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」 妻の恋人・蓬田は夜ごと彼女からの電話を待つ。「俺はまるで女子高生みたいだな」 そして妻の歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを。 家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。 【著者略歴】 井上荒野(いのうえ・あれの) 1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。 89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。 2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を受賞。 08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。 11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞。 16年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞を受賞。 18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞。

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