日本美術全集. 11

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日本美術全集. 11

泉 武夫

小学館 · 2015年10月 · 日本美術全集(全20巻)

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内容紹介

日本人の心の歴史と美の「かたち」 日本の歴史において、美術・造形と一貫して関係してきた人間的営みのひとつが信仰である。 かたちそのものが信仰と一体であった古代。やがて大陸から仏教が伝えられると、その組織的な教義のもと、活動拠点となる伽藍、礼拝対象となる仏像仏画、テキストとなる写経など、多様な宗教美術が育まれる。一方、在来の神祇信仰も、これに刺激されて造像に足を踏み入れる。神仏習合の動きが美術の上にも反映され、個性的な造形を生み出される。 そして人間的活動のあらゆる局面が、神仏を中心とした信仰に裏打ちされた時代となった中世。夢、奇瑞、浄土、異界、多数尊などのキーワードによって特徴づけられる魅惑的な造形世界が誕生する。 近世になると、人々の心の中での信仰のありようが変質する。神仏の住む「向こう側の世界」の実在感が減衰し、現世への関心が高まる。しかし信仰世界は消滅するのではなく、拡散するとともに楽しむ傾向を示す。同時に、既存の権威のもとではなく、在野から新たな信仰の復権の動きも起こり、近世独特の宗教的造形も生み出される。 本巻は、信仰がもたらした豊かな造形の動きを、時代ごとの巻では扱えなかった通史的視点から概観する。

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