内容紹介
なぜ歴史は動き、何が命運を分けたのか? 公家の時代から武家の時代へ、平家から源氏へ。転換期のダイナミズムを描いた『平家物語』。平家はなぜ栄華をきわめ、没落していったのか。戦乱のなか、人々は何を思い、どう行動したのか。『平家物語』を知り尽くした能楽師が、難解で長大な物語を「大きな出来事」に絞って解説、この1冊で一気に理解する。時代が動くとき、世の価値観はどのように変化したのか。その変化のありようを私たちが生かせる道とはどんなものなのか。「あわい」「驕り」「運」「命」「浄土」……変化のきっかけとなった鍵語をもとに、歴史が私たちに伝えようとしたことを探る。『太平記』という「その後」から『平家物語』をとらえ直す「補講」を収録。
レビュー
「集中」とあるだけに、長大な「平家物語」の勘所をテーマを掲げてその視点から分かりやすく解説しているのでとても読みやすい。登場人物のキャラクター性などはさすがに「平家物語」を読んだ方が面白がれそうではあるけど、ざっくりとした流れとか、どうしてこのように描かれたのかとかが分かるので入門として良さそう。 貴族から武士の変化の時代、「あわい」の時代を生きた人たちと、それを語り継いだ物語から、いまの「あわい」の時代を生きる私たちへつながる構成。「太平記」の例を引いての補講も収録されているため、次は「太平記」が読みたくなる。
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