法と強制 = Law and Coercion : 「天使の社会」か、自然的正当化か

人文・思想・社会

法と強制 = Law and Coercion : 「天使の社会」か、自然的正当化か

三浦 基生

勁草書房 · 2024年2月

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内容紹介

「強制は法の必須の要素である」。この命題を擁護する立場から、あらためて強制の意味を腑分けしなおし、その根拠を探求する。 日常感覚として、法と強制は切り離せない。だがその強制とは何か? そして一方、現代の法学にとって強制は周縁的な存在である。では、法は単なる脅迫とどう異なるか? ノージックの「強制」研究やハートの自然的正当化の真価を見直し、ラズの「天使の社会」を巡る論争を批判することで、法と強制の間に潜む哲学的問題に光を当てる。 はしがき 序 章 法の強制性はあまりに明白で、いまやそれほど重要ではない? 第1章 強制とは何かーー法は単なる脅迫とどう異なるのか  1.1 強制の用法ーー説明的意味と規範的意味  1.2 達成語としての強制ーー分析枠組み(1)  1.3 達成語としての強制は法の強制性を説明できるか  1.4 手段としての強制ーー分析枠組み(2)  1.5 法の強制性は達成語か 第2章 強制はどうして法概念の問題になるのか  2.1 害悪としての強制ーー裁決規範型  2.2 行為指導による強制ーー行為規範型  2.3 裁決規範か行為規範か  2.4 法の強制性は教育と規則的適用の産物か  2.5 まとめ 第3章 「天使の社会」に法はあるかーー本質主義の法概念論  3.1 補助理由としての制裁  3.2 日常的法概念  3.3 擬似問題としての「天使の社会」  3.4 まとめ 第4章 シャウアー『法の力』の衝撃ーー非本質主義の法概念論  4.1 シャウアーの『法の力(The Force of Law)』  4.2 シャウアーの議論は法主権者命令説のそれとは根本的に異なる  4.3 シャウアーの議論では法が強制的なのかどうかわからない  4.4 まとめ 第4章補論 『法の力』の余波  A 強制は法の顕著な特徴なのか  B それは(非)本質の問題なのか  C 法・道徳のもたらす理由をめぐって  D 強制の専門化・コミュニケーション化・代替可能性  E 『法の力』は、どこへいったのか 第5章 法の窮極に強制はあるか  5.1 追い込み・自然的正当化・内的視点  5.2 法の強制性は裁判官の上にあるか  5.3 強制と教化  5.4 おわりに 参考文献  日本語文献  外国語文献 初出について 索引

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