内容紹介
形、数字、謎の部屋…サグラダ・ファミリアの彫刻家が読み解く天才建築家のメッセージ ガウディは本当に人間を幸せにするものをつくろうとしていたと思います。そしてまた、人間がつくり得る最高のものを神に捧げようとしていました。建築や彫刻などの造形だけでなく、光や音も組み合わせた総合芸術。それがガウディの構想していたサグラダ・ファミリアです。……また、ガウディの作品は、人類が向かうべき方向性についても、多くの示唆を与えてくれているように思えます。私はサグラダ・ファミリアでガウディの考えた彫刻をつくりながら、そのことをずっと感じ続けてきました。(本文より) 一二〇年以上も建設が続けられている大聖堂で、彫刻家として活躍する著者が、隠されたメッセージを読み解いていく。
レビュー
kindle unlimited。 前から読みたかった本がkindle unlimitedにあってすぐに読み始める。ガウディのサグラダファミリアが完成する?みたいなニュースを見るたびに私の胸がざわつく。なんとなく完成して欲しくない気持ちがそこにある。未完のままの、作り続ける時代の中、完成を目にしないで亡くなりたい。その流れの一部に自分も入っていたくなるのだ。その不思議な感覚が幸福に似ているのではないかと、本書を読むにつけ感じたりした。 真摯に建設に向き合い続ける職人と、亡くなるまで仕事を続けていたガウディ。その裏側の苦悩。天才とか、自分とは違う種類の人間が超然的に行ってきたとか、そういう典型的なイメージよりもっと深いところのガウディが少しだけ観れたような気がした。
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