内容紹介
ご注意あれ。 ひとたび読み始めたら もう逃げられません! 吉田篤弘(作家) 『黒死館殺人事件』著者の隠れた傑作! 大陸に渡った女性の辿る数奇な運命! 小栗虫太郎のことを思うと、私はいつもおセンチにならざるをえない。虫太郎が「完全犯罪」をひっさげて、「新青年」に登場したのは、昭和八年の七月号である。その摩訶(まか)不思議の構想と玄妙(げんみょう)晦渋(かいじゅう)な文体は、たちまち多くのファンを魅了し、虫太郎もまたファンの期待にこたえて、つぎつぎと傑作を発表し、ここに小栗虫太郎時代を現出した。虫太郎はいまでも多くのファンを持っているが、ことに虫太郎文学の集大成ともいうべき「黒死館殺人事件」のごときは、日本推理小説ベスト・テンに挙げる人もすくなくない。 横溝正史 (「小栗虫太郎とピンチヒッター」より) あらすじ 二百数十名の乗客とともに欧州に向かう汽船・穂高丸に某国のスパイが乗り込んでいるとの報せが無電で届いた。二等運転士の西塔靖吉は洋上でその正体を探る中、社長令嬢・三藤弓子の世話係・吹江伸子が船室で自殺を図っているのを発見する。伸子の手記には、恐ろしい陰謀に翻弄された彼女の半生が綴られていた! 女性たちによる恋と復讐の物語の奇怪な顛末とは──? 解説・日下三蔵 装画・横尾忠則 装丁・柳川貴代 女人果(にょにんか) 巻末資料 作者の言葉 小栗虫太郎 推薦の辞 甲賀三郎 百の顔をもつ小説 海野十三 連載最終回 『女人果』覚え書き 日下三蔵
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