もういちど そばに
エラ・フランシス・サンダース/前田 まゆみ
創元社 · 2021年12月16日
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内容紹介
喫茶店や映画館、それに書店で見知らぬ人と 隣り合わせになる…。 2020年より前の暮らしの中にあって、 いま私たちが恋い慕うなにげない日常の風景を、 瑞々しい感性で世界各国から愛される作家の エラ・フランシス・サンダースが描き出す。 この本は、さまざまな場面、愛情、ほかの人との相互作用、経験、出来事、思わぬ発見といった、私たちみんなが共有し、取り戻したいと切望しているものの断片を、挿絵とともに集めて見せてくれます。のんきだった時代の、歴史のようにさえ感じられる、夢にまでみるあのさまざまな瞬間。道ばたで出会う、日々の中にちりばめられたワクワク感。生きていることそのものが、今は同じようには起こり得ない美しい偶然です。 それは読者に、手離し、出会う機会を失い、触れられなくなったものについて思い描かせます。やさしく美しい方法で、小さな大切なことが、どれほど価値があるか、思い出させてくれるのです。1日、1週間、1ヶ月に与えられる「生きる意味」。それがはぎとられてしまうと、心は行き場を失い、感情は痛みにおおわれます。 この本の行間には、それら大切なものへの追慕とともに、私たち人間が、きっとまた寄り添いあえるはず、という希望と自信とがつまっています。 美術館や画廊に立つ。 バスの中で、同じ本を読んでる人に出会う。 だれかが落としたものを、拾って手渡す。 図書館や書店にいる。 知らない人をなぐさめる。 日々の何気ない美しいことをいっしょにする。 通りすぎる車の中のだれかと目で合図。 映画館の暗がり。(劇場も) 道を教える。 満員電車のぎゅうぎゅうづめ。 遠くにいるなつかしい知り合いのもとにかけつける。 握手。(ふつう遠慮がちに) 郵便局で列に並ぶ。 建物の入り口で雨宿り。 思いがけない特別な場所を発見。 スーパーでひそひそ声のおしゃべり。 だれかといっしょに、列車の窓から外を眺める。 だれかと同じものをとろうとして手が触れる瞬間。 お弁当をシェアしてるのを見かける。 バス停で待つこと。 会えたねのハグ。 待合室で、だれかの靴をほめる。 素敵な犬にごあいさつ。 コインランドリーで待つ。 カフェで見知らぬ人と恋に落ちる。
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