賽の河原 供養の宗教学

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賽の河原 供養の宗教学

村上 晶

筑摩書房 · 2025年7月10日 · 256ページ · ちくま新書 1866

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内容紹介

これが、地獄のキワ。 津軽地方の「イタコ」たちのフィールドワークをもとに、日本の供養を考える。 死別した、愛する人はどこにいってしまったのか。人間はその答えを求めて、 死後の世界についてあれこれ考えを巡らせる。 日本では、亡くなった子どもの行先として、独自の「賽の河原」が考えられた。著者は、10年以上にわたって、死者の口寄せなどで知られる津軽地方の「シャーマン」たちの調査をしてきた。本書は、「和製の地獄」とも言われる賽の河原を中心に、日本の供養を考えるものである。 はじめに 賽の河原=和製の地獄/供養について考える/あの世とこの世/この世中心の世界/本書の構成 第1章 口寄せとは何か 1 「イタコ」の成立 近代以前の口寄せ/シャーマン日本代表 2 口寄せの実際 イタコの商売/口寄せには型がある/イタコになるには/イタコはシャーマンか/イタコの意識 3 なぜ口寄せは死者の言葉になるのか 口寄せの条件/真偽を超えて/イタコの現状 第2章 供養と賽の河原 1 供養とはなにか 仏典由来の「供養」/「供養」の民俗的用法/廻向という思想 2 「日本人のあの世観」とはなにか あの世のイメージ/「成仏」という問題 3 人形供養 人以外に対する供養/人形供養/供養は死を与える 4 賽の河原の物語 地蔵と子ども/賽の河原の初出/「賽」とはなにか/唄にみる賽の河原 5 なぜ石を積むのか 近世の人口政策/善行としての石積み/封印としての石積み/生活宗教 第3章 津軽の地蔵と川倉賽の河原の祭り 1  津軽地方の地蔵 津軽には2種類の地蔵がある/地蔵を祀る 2 川倉賽の河原地蔵尊 川倉賽の河原への案内/大祭/『東奥日報』の記事より 3 供養か娯楽か イタコの登場/イタコが消える/供養であり、娯楽である 第4章 あの世で成長する子ども 1 花嫁人形供養 花嫁人形供養の研究史/ムカサリ絵馬と巫者との関係/奉納の詳細/奉納数の変化 2 死者の成長 何歳までが「子ども」か/未完成霊/死者は成長する/卒業証書の事例から 3 死者を死者にする わからないから、ありがたい/口寄せの型/葬儀の意味 4 変わる口寄せ なぜ口寄せはつづくのか/変化の中で 第5章 生活の中の死者 1 仏壇を考える 仏壇と信仰/なぜ仏壇があるのか(その1)/なぜ仏壇があるのか(その2) 2 継続する絆 グリーフケアの観点から/グリーフの乗り越えモデル/継続する絆へ/手元供養 3 なぜ仏壇だけではだめなのか 位牌の意味/遺影/遺影をどこに置くのか/死者が近くにいること 4 個人の悲嘆を支える 天然のメモリーボックス/絆の変容/大きな供養と個別的供養 第6章 供養の現在 1 死者の居場所 口寄せの現場から 2 楽しい賽の河原へ あとがき 注 読書案内 索引

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