中井久夫コレクション 私の「本の世界」

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中井久夫コレクション 私の「本の世界」

中井久夫

筑摩書房 · 2013年3月 · ちくま学芸文庫

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内容紹介

高校時代以来六十余年、精神科医となってからも、著者の傍らにはいつもヴァレリーの書があった。コレクション最終巻では、数々の書評や、読書をめぐる達意のエッセイに加え、精神科医としての深い読みから生まれた独自のヴァレリー論を収録する。著者にとってヴァレリーはいつも危機の中にあった。最初の危機は若き日、にわかに拡大した知的視界を前にして陥った「自己同一性拡散」である。自己の底に無限の力を感じるが、現実の前では無に等しいという感覚。そして嵐の夜に経験した超覚醒状態…。「ジェノアの危機」と言われるこの深刻な事態を、著者は自己支配のパラドックスという視点で読み解いていく。

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