内容紹介
私は若いころから、なぜか旧い道をたどっていくのが好きであった。旧い道にはひっそりと道しるべの石柱が半分土に埋もれながらかしいでいたり、道祖神が道しるべになっていたりする。そんな道をうつむきがちに、自分の影法師だけを相手に歩いていくと、私は遠い昔の女たちが、この道を歩きながら、どれほどの涙をしみこませていっただろうかと、ふとため息がつきあげてきたりするのであったー紀行文学の最高傑作。
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