ILOの対中関与と上海YWCA

人文・思想・社会

ILOの対中関与と上海YWCA

小野坂 元

法政大学出版局 · 2025年4月2日 · 244ページ

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内容紹介

第一次世界大戦後に設立された国際労働機関ILO。当初、欧米を重視していたILOだが、中国で労働運動が高揚したのをきっかけに世界に目を向け始める。治外法権の租界があり、女性や児童が劣悪な条件で働く上海で、ILOはなぜ、民間団体YWCAと協力できたのか。日中戦争期の抗日運動の国際化についての新知見をもふまえ、民族・階級・ジェンダーから戦争と平和を考察する。 序章 1 本書の目的と問題の所在 2 三つの検討事項 3 先行研究と本書で用いる史料 4 本書の構成 第1章 ILO設立過程における対日問題:日英間の舞台裏交渉 はじめに 1 岡実の日本における立ち位置 2 講和会議の労働法制委員会 3 第一回ILO総会 小結 第2章 欧州地域統合と国際労働基準:ハイパーインフレーションの教訓 はじめに 1 ILO設立当初の様々な躓き 2 ルール危機とヨーロッパ諸国の連帯 3 戦間期の自由貿易論と産業カルテル論 4 ILOの炭坑労働調査 小結 第3章 五・三〇運動の衝撃:ナショナリズムと国際機関 はじめに 1 交錯する労働問題と国際政治 2 YWCAの変化に引き込まれるILO 3 一九三一年のILO訪中使節と中国工場法の施行 小結 第4章 労災と失業の上海:行政的解決か労働者教育か はじめに 1 ILO事務局長の交代 2 租界の工場監督制度とYWCA女工夜学 3 程海峰ILO中国分局長のアプローチ 4 トウ裕志率いる中国YWCA産業部 5 英中接近に望みをかけるILO 小結 第5章 国際機構間関係史としての日中戦争:「生活水準の向上」に基づく国際的な連帯 はじめに 1 日中戦争前夜からの国際労働運動 2 中国工業合作の国際化 3 労働と金融の国際協力 小結 終章 1 結論 2 残された課題 あとがき 参考文献 索引

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