おもかげ

おもかげ

浅田次郎

毎日新聞出版 · 2017年11月28日

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内容紹介

主人公の竹脇正一(まさかず)は、昭和26(1951)年生まれの65歳。商社マンとして定年を迎えたが、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。 同期入社で今や社長となった堀田憲雄の嘆き、妻・節子や娘婿の大野武志の心配、幼なじみの大工の棟梁・永山徹の思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。彼らを見守る看護師・児島直子は、竹脇と通勤電車で20年来の顔なじみでもあった。  一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験をする。マダム・ネージュと名乗る老女と食事に行き、静と呼ぶことにした女性と夏の入り江で語らう。集中治療室で隣のベッドにいる患者・榊原勝男とは銭湯に行き、屋台で酒を飲む。 最初は彼女たちのことを妻の知り合いだと考えていた竹脇だが、やがて、死に至るまでには肉体から解放された不思議な時間を経験するのではないかと考え始めた。そんな時間を彷徨いながら、竹脇は自らの過去と思わぬかたちで再会するーー。

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