英龍伝

英龍伝

佐々木譲

毎日新聞出版 · 2018年1月 · 311ページ

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内容紹介

誰よりも早く黒船来航を予見し、未曽有の国難に備え奔走した伊豆韮山代官・江川太郎左衛門英龍(ひでたつ)の生涯を活写。 『武揚伝』『くろふね』に続く、幕臣三部作の完結編。 無位無官の伊豆韮山代官であったが、黒船来航の前から繰り返し海軍、海防の建議を行う。幾度の却下、嫌がらせにも屈せず、自ら蘭学、砲術、測地術などを学ぶ。 「その日」に備え、韮山反射炉の造営、西洋砲術、造船術の普及、農兵の組織などに奔走した。 嘉永六年ペリー来航後、幕府は混乱を極め、ついに英龍は勘定吟味役(格)に指名される。代官を世襲したときからの夢であった、評定所一座に参加することになったのだ。その後、「海防掛」となり、乏しい資源のなか、品川の台場築造を指揮した。 翌年、ペリー再来時。英龍は、幕府の決断を交渉役に伝え、英龍の目の前で「開国」の扉が開かれた。 その後、激務のせいで、勘定奉行任命を目前に病死する。享年五十五。 早すぎる死を悼み、葬儀には当時の幕吏や学者、領民など2500もの人が集まったという。

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