科学・技術
テクノロジーは貧困を救わない
外山健太郎/松本裕
みすず書房 · 2016年11月23日
- 登録している人
- 0
- 読了した人
- 0
- レビュー
- 0
内容紹介
マイクロソフト・リサーチ・インドでの実践が生んだ、 新たな解は《人そのもののアップグレード》だった。 著者の研究は万能な解決策などないことを思い知らせてくれる。 最貧困層の生活を向上させるテクノロジーは、 人間の行動特性と文化的相違への深い理解に基づいたもの でなくてはならないのだ。 ーービル・ゲイツ いまだITスキルに大きな格差があるインド。学校では上位カーストの生徒がマウスとキーボードを占領している。 「これこそまさに、イノベーションにうってつけのチャンスだ。1台のパソコンに複数のマウスをつないだらどうだろう?…そしてすぐに〈マルチポイント〉と名付けた試作品と、専用の教育ソフトまで作ってしまった」。 しかしその結果は… 「ただでさえ生徒を勉強に集中させるのに苦労していた教師たちにとって、パソコンは支援どころか邪魔物以外のなんでもなかった。…テクノロジーは、すぐれた教師や優秀な学長の不在を補うことは決してできなかったのだ」。 こうして、技術オタクを自任する著者の、数々の試みは失敗する。その試行錯誤から見えてきたのは、人間開発の重要性だった。 人に焦点を当てた、ガーナのリベラルアーツ教育機関「アシェシ大学」、インド農民に動画教育をおこなう「デジタル・グリーン」、低カーストの人々のための全寮制学校「シャンティ・バヴァン」などを紹介しながら、社会を前進させるのは、テクノロジーではなく、人間の知恵であることを語りつくす。
レビュー
まだレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか。
みんなの引用・メモ
公開されている引用はまだありません。