狂気の時代 : 魔術・暴力・混沌のインドネシアをゆく

人文・思想・社会

狂気の時代 : 魔術・暴力・混沌のインドネシアをゆく

リチャード・ロイド・パリー/濱野大道

みすず書房 · 2021年4月

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内容紹介

「この狂気の時代に/その狂気に加わるのは耐えられないことだ[…]だがそれに加わらないのは/すべてを失うこと」(第4章より) 19世紀の宮廷詩人が詠じたこの「暗闇の時代の詩」をなぞるかのように、インドネシアの各地で1990年代後半に様々な騒乱が発生。新聞記者としてそれらに遭遇した著者は、魔術と暴力が渦巻く混沌の島々に惹かれていく。 1996年にボルネオ島で起きたダヤク族とマドゥーラ族の民族紛争と虐殺、98年にスハルト独裁体制を崩壊させる端緒となったジャカルタの学生デモと軍の衝突、99年に東ティモール独立を巡って行なわれた住民投票とその波紋など、世界最大級の多民族国家を揺るがしたさまざまな蛮行と混乱が、現場の熱気そのままに活写される。 「これは、暴力と恐怖についての本だ」(プロローグより)東京を拠点にミャンマーやタイ、朝鮮半島などアジア各地で取材を重ね、のちに日本を舞台とするノンフィクション『黒い迷宮』と『津波の霊たち』で評価を確立する知日派ジャーナリストが2005年に世に問うた原点の書。 プロローグ 1996年 バリ島で見た不吉な夢 第1部 恥に近い何か 1997-1999年 ボルネオ島 第1章 若者たちがすること 第2章 最高の人々 第2部 放射する光 1998年 ジャワ島 第3章 クリスモン 第4章 狂気の時代 第5章 魔術に頼らない強さ 第6章 ジャカルタ略奪 第7章 ワヤン 第8章 昇天日 第3部 サメの檻 1998-1999年 東ティモール 第9章 クロコダイル 第10章 ファリンティル潜入 第11章 吸血鬼の町 第12章 自由の鷲 第13章 平たい峰 第14章 国連施設の敷地ーーコンパウンド 第15章 井戸のなか 謝辞 訳者あとがき

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