科学・技術
地衣類、ミニマルな抵抗
ヴァンサン・ゾンカ/大村嘉人/エマヌエーレ・コッチャ/宮林寛
みすず書房 · 2023年10月12日 · 392ページ
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内容紹介
「本書は、地衣類を通じて、時や空間を超えて異なる世界あるいは文化を繋げようとしている。扉の先には、地衣類が紡ぎ出す様々な世界が広がっている。さあ、異国への旅が始まる。」 (大村嘉人) 「この本が打ち出したのは、一種の生物学的コミュニズムだった。時に「レプラ性」「膿疱性」「結節性」の生物として描かれ、植物でも、動物でもなく、単一体ですらない地衣類は、アイデンティティの分配規則を見直すように強いてくる。」 (エマヌエーレ・コッチャ) 「ヴァンサン・ゾンカは、まさに共生的な親密さのポプリを編み上げた。欲望と絶望のかさこそする表現が、ゆっくりと、控えめに、空気を呼吸するように、どのページにも忍び寄る。これほど題材に忠実な文学作品があっただろうか。地衣類の世界へようこそ!」 (ティム・インゴルド) 「地衣類は科学者のみならず、「共生」──ないし「寄生」──について考えるためのさまざまなきっかけを思想家たちに提供してきた。本書はそうした過去の言説にも立脚しつつ、人新世の時代における共生の問題をあらためて俎上に載せた、詩情豊かなエッセイである。」 (星野太) 地衣類が紡ぎ出す世界ーー大村嘉人 序 種の区分を超えてーーエマヌエーレ・コッチャ 第一部 ファーストコンタクト はじまり 冬 憎まれ役 科学への挑発ーー地位の保全、横並びの脱却 慣習と迷信 地衣類のエロス 第二部 記載し、命名し、表象する 具象化への挑発 自然のイメージ/具象表現/『夢の植物相』 Music=mushroom 極東、コケとワビーサビ 第三部 環境詩学ーー生の力と抵抗 荒地性 ルソーの散歩 センチネル種 「太陽の地衣と蒼穹の鼻汁」 「スバルバロの国」の土蛍 生態学的予兆 弱さ、抵抗 現代の「詩的倫理」 ハイメ・シレスーー実存の風景とゴンゴラ的衒飾/ヌーノ・ジューディスーー地衣の竪琴に乗せて/アントワーヌ・エマーズーー耐えよ、さすればいつか/オルビード・ガルシア・バルデスーー緑の微光/ジャック・ラカリエールーー熱狂と廃滅 「弱者の蜂起」 微小生育地 第四部 共生の思考に向けて 地衣類のポリティクスーー共生の起源に戻って キマイラ、吸血鬼、その他よくある怪物 「第三の場所」 共に住まう 反歌 小さな胞子 謝辞 訳者あとがき 原注 図版について 地衣類名索引 人名索引
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