痛み、人間のすべてにつながる : 新しい疼痛の科学を知る12章

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痛み、人間のすべてにつながる : 新しい疼痛の科学を知る12章

モンティ・ライマン/塩崎香織

みすず書房

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内容紹介

「痛み」の本質の理解はここ十数年で大きく変わった。17世紀のデカルト以来、「痛みの経路」で多くを説明しようとする古いパラダイムが浸透していたが、最近は脳神経科学と認知心理学を組み合わせた巧みな実験の数々によって知見が深まり、痛みに対処するためのさまざまな実践的アプローチが視野に入ってきた。 痛みは脳でつくられるが、その存在は脳の中だけに閉じてはいない。脳・身体・痛みの関係の本質が新たな常識になれば、より多くの苦痛を軽減することにつながる。本書が啓蒙するのは神経科学以上にそうした本質の認識であり、読み終わるとたしかに、「痛み」と自分の関係が変わっている。 本書では痛みのきわめて多様な側面が取り上げられる。持続性の痛みに対処するために必要なのは、全体論的アプローチだからだ。痛がる脳の最新科学、情動や共感の役割、痛みの社会性、「無痛」の研究、鎮痛薬以外の対処法の展開(認知行動療法から編み物セラピーまで!)……すべての章が、痛みについての新しい理解の扉を開いてくれる。 痛みはあなたを保護する仕組みであり、当事者が痛みに対して主導権を握ることで、痛がる脳はダイナミックに変えられる。読者に手渡されるのは、この知識の力だ。 本書を読んでいただく前に プロローグ 1 身体の防衛省 ーーそもそも痛みとは何か 2 無痛の五人組 ーー痛みを感じないとはどういうことか 3 こっちを向いてよ ーー注意をそらすことと想像の力 4 期待の効果 ーープラセボ、知覚、そして予測 5 痛みの意味 ーー情動と心理の力 6 痛みなければ益もなし ーー苦痛と快楽、そして目的 7 誰かの「痛い」を知覚する ーー痛みが伝染する理由 8 心をひとつに ーー社会的な痛み 9 信じることで救われる ーー信念と枠組み[フレーム] 10 静かなるパンデミック ーー持続痛クライシス 11 暴走する脳 ーー痛みはなぜ残るか 12 痛みの革命[ペインレボリューション] ーー持続痛をめぐる新たな希望 謝辞 推薦の辞ーー本質の理解と、包括的な疼痛医療のために(愛知医科大学 牛田享宏) 用語集 参考文献 索引

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