災害と妖怪

人文・思想・社会

災害と妖怪

畑中章宏

亜紀書房 · 2012年7月25日 · 240ページ

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内容紹介

妖怪は私たちのうしろめたさの影なのか? 民俗学の祖である柳田国男の『遠野物語』『妖怪談義』『山の人生』を繙くと、日本列島は、大地震だけでなく、飢饉、鉄砲水、旱魃など、始終、災害に見舞われ、河童、座敷童、天狗、海坊主、大鯰、ダイダラ坊……の妖怪たちは、災害の前触れ、あるいは警告を鳴らす存在として、常に私たちの傍らにいた。 安政の大地震などは古文書も記録がなされているが、毎年、そこかしこで起こる災害の記録は、おどろおどろしい妖怪に仮託され、人々の間に受け継がれてきたのだ。 著者は、遠野、志木、生まれ故郷の辻川(兵庫)、東京の代田などをたどり直し、各地に残る祭りや風習などを取材しながら、ほそぼそと残る「災害伝承」、民俗的叡智を明らかにする。自然への畏怖、親しい人の喪失、生き残ってしまったうしろめたさ、言葉にならない悲しみと妖怪たちからのメッセージに耳を傾けてみよう。 序 一 河童は死にかかわるものである事 二 天狗が厄を祓うと今でも信ぜられている事 三 やろか水や白髪水を人びとは怖れたという事 四 鯨や狼が江戸の世にもてはやされた事 五 一つ目の巨人がこの列島を跋扈したという事 おわりに

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