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ホフマン物語
長野 大阪芸術大学教授/美学・芸術学順子/石井 朗
ありな書房 · 2018年9月11日 · 208ページ · オペラのイコノロジー
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内容紹介
一八五一年の一二月、第二共和制の初代大統領ナポレオン三世がクーデターにより全権を掌握し、第二帝政という時代が幕を開けた。この時代は、オッフェンバックの享楽的なオペレッタに見られるように、「旧」の文化が「新」の文化にまさに変質変容していくその途上にあって、政治的、経済的、芸術的なカオスともいえる時代であった。その時代に華を咲かせたこのオッフェンバックの「幻想オペラ」と銘打たれた全五幕のオペラ《ホフマン物語》は、一九世紀ヨーロッパ文化の中心地パリで「オペレッタの王」と呼ばれた作曲家ジャック・オッフェンバックが、生涯の最後に手がけた唯一の本格的なオペラ作品である。かつてオペラ座で繁栄を誇ったグランド・オペラや、より親しみやすいオペラ・コミックの形式を踏襲しつつ、その「幻想」的な内容は、怪奇かつシニカルな笑いを含む奇抜なものであった。音楽的にも、伝統的なオペラへの諷刺やパロディに満ちた、むしろ「反」オペラあるいは「メタ」オペラともいえるものである。 プレリュード 幻想小説から幻想オペラへ 1 《ホフマン物語》誕生 第1章 幻想作家E・T・A・ホフマンのフランス的受容 第2章 オッフェンバックのオペラ《ホフマン物語》 2 《ホフマン物語》──「幻想小説」から「幻想オペラ」へ 第1章 「プロローグ」──ドイツの酒場 クラインザックの歌 第2章 「オランピア」の幕──自動人形の歌と踊り 第3章 「アントニア」の幕──悲劇の歌姫とミラクル博士 第4章 「ジュリエッタ」の幕──鏡像喪失の物語 第5章 「エピローグ」──ふたたびルターの酒場 3 《ホフマン物語》の運命 ポストリュード セイレーンの声 註 あとがき
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