人文・思想・社会
光源氏の生涯
上野 辰義
和泉書院 · 2022年3月
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内容紹介
源氏物語を「光源氏の物語」として、光源氏の生涯を俯瞰し、偉大な個人としての光源氏の人生を考察した光源氏通史の試み。 光源氏の人生の始発(幼童期)、青年期、中年期、老年期に区分。各期における問題である、光源氏の人生周期の内容、父桐壺帝と息子光源氏の愛する女の喪失体験、夕顔や末摘花、六条御息所ら女性たちとの交渉、隠れ忍ぶ脇役の女性たちの存在、玉鬘との中年の恋、光源氏一族への驕りの教戒と「すき」、晩年の述懐の質と人生認識、などについて新たな見解を提示。 例 言 第一部 光源氏の生涯とその始発 序章 光源氏の生涯 一 源氏の物語 二 人生の区分(一) 三 人生の区分(二) 四 光源氏の人間的成長 第一章 女をうしなう光源氏ー父桐壺帝の喪失体験と息子 はじめに 一 父桐壺帝の喪失体験 二 父桐壺帝と息子光源氏の喪失体験 第二章 女をうしなう光源氏ー十代の喪失体験 はじめに 一 空蝉の喪失体験 二 空蝉と夕顔 第二部 青年期の光源氏 第三章 光源氏の「反省」 はじめに 一 「反省」という行為 二 中の品の女 三 夕顔の契り 四 反省と自制 第四章 末摘花と光源氏 はじめに 一 末摘花巻における光源氏の反省 二 夕顔追慕と葎の門 三 光源氏の成長 第五章 光源氏の別れの歌 一 愛する者との別れ 二 野宮訪問までの道 三 離別ー秋の情趣と歌の力 四 伊勢から明石へ 五 哀傷ー御息所の遺言 第六章 光源氏の「隠ろへ忍ぶ」女性たち はじめに 一 上の品と中の品、「隠ろへ忍ぶ」女たち 二 「隠ろへ忍ぶ」上の品の女たちー源氏物語の「あまた」 三 「隠ろへ忍ぶ」中の品の女たち 四 「隠ろへ忍ぶ」女たち 第三部 中年期の光源氏 第七章 玉鬘と光源氏 一 三十代後半の光源氏 二 玉鬘巻頭と末摘花巻頭 三 六条院丑寅の町の西の対 四 母夕顔と玉鬘 五 光源氏の「すき」の展開 第八章 「年三」と「ねさう」の問題ー玉鬘論のために はじめに 一 「ねさう」の表記 二 後撰和歌集と経信集 三 「年三」と「年星」 四 玉鬘と年星 おわりに 第四部 老年期の光源氏 第九章 藤裏葉巻「残り給はむ末の世などの、たとしへなき衰へなどをさへ、思ひはゞからるれば」攷 一 藤裏葉巻における光源氏の人生認識 二 文脈の解釈 三 「残りたまはむ末の世などの、たとしへなき衰へ」 四 「たとしへなき衰へなどをさへ、思ひはゞからるれば」 五 光源氏における「心おごり」の抑制 第十章 光源氏の驕り 一 問題の所在 二 「おごり」の教訓 三 「おごり」の教訓の顚末ー明石姫と紫上 四 「おごり」の教訓の顚末ー夕霧と光源氏 五 驕りの因となる女性 第十一章 光源氏の述懐ー御法巻と幻巻の間 一 光源氏の述懐 二 女方での生活 三 二つの述懐の間 四 桐壺巻へ 初出一覧
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