人文・思想・社会
父、高祖保の声を探して
宮部修
思潮社 · 2023年8月28日 · 200ページ
- 登録している人
- 0
- 読了した人
- 0
- レビュー
- 0
内容紹介
蛾は あのやうに狂ほしく とびこんでゆくではないか みづからを灼く 火むらのただなかに わたしは みづからを灼く たたかひの 火むらのただなかへ とびこんでゆく あゝ 一匹の蛾だ (「征旅」) 「わたしは「征旅」の中に父の唯一の声を聞き出すことが出来た。これが本書の執筆動機なのだ。わたしはあえて「征旅」を父の辞世の詩と判定した。」(「おわりに」) 堀口大學に『雪』の詩人と評され、ビルマに戦没した高祖保。その抒情詩の世界を元新聞記者の85歳の息子が精緻に辿る。出征直前の詩「征旅」に響く声とはーー肉親ならではの渾身の評伝。 はじめに 第一章 詩人、高祖保の肖像 幼年時代の苦悩/ゆるぎない人間関係/編集者魂/詩の限界はどこまで広がるか 第二章 父の声 第一詩集『希臘十字』 モダニズムにとりつかれて/第二詩集『禽のゐる五分間写生』 詩に俳味をとりこむ/第三詩集『雪』 「礼儀正しさ」/第四詩集『夜のひきあけ』 戦火のもと誕生した生命/追悼全詩集『高祖保詩集』収録の未刊詩集『独楽』 父の詩の新展開/辞世の詩 達観の八行、強烈なリズム おわりに 年譜
レビュー
まだレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか。
みんなの引用・メモ
公開されている引用はまだありません。