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パステル画家矢崎千代二 : 風景の鼓動を写す
横田香世
思文閣出版 · 2023年6月
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内容紹介
明治5年生まれの矢崎千代二は洋画の草創期から油彩画を学び、名を成しながらも、後半生は「旅の絵師」となって世界各地で出会う一瞬の光景を、「色の速写」と名付けた独自のパステル画法で描き続けた。 画家の足跡は、最晩年に北京で徐悲鴻(じょひこう)に託した1008点の作品に刻まれている。本書では、中国中央美術学院美術館に所蔵されるそれらの作品の悉皆調査を中心に国内外の資料を渉猟し、矢崎の生涯を追った。また、矢崎はパステル製造の国産化に尽力し、一般の人々へのパステル画の普及にも功績を残した。油彩や水彩と同じく、明治期に導入されたパステルが、日本でいかにして受容されていったのか。「顔料を練り固めただけ」という最もシンプルな絵具を巡る小史を記した。 はじめに 第1部 矢崎千代二の画業 第一章 外光派の油彩画家 第二章 旅するパステル画家(1) 中国からインド、そしてパリへ 第三章 旅するパステル画家(2) 南米での取材を経て、東南アジア、満洲へ 第四章 旅するパステル画家(3) 戦時下の晩年 附論 「肖像画五千枚」─「画職人」と「藝術家」の狭間で─ 第2部 パステル画法と画材 第五章 パステル画の小史 第六章 パステル画法と画材研究─「色の速写」のためのパステル改造─ 第七章 国産パステルの創出 第3部 北京に遺された1008点のパステル画 第八章 継承された畢生の作品群 おわりに
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