人文・思想・社会
男性育休の困難
齋藤 早苗
青弓社 · 2020年8月21日 · 218ページ
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内容紹介
なぜ仕事を優先することが正当化され、男性育休は職場の逸脱と見なされるのか。長時間労働の経験をもつ社員にインタビューし、仕事と私生活をめぐる時間意識の観点から「職場の雰囲気」を可視化して、男性の育休取得を困難にしている職場のあり方を照射する。 序 章 「職場の雰囲気」に着目する理由 1 男性にとっての育児休業制度 2 男性の育児休業と職場の雰囲気 3 本書の課題 4 調査対象 第1章 育休男性と職場のコンフリクト 1 職場の性別役割分業意識ーー「お母さんじゃだめなの?」「休めるんだから仕事頼むよ」 2 手続きの確実さと育児の不確実さーー「いつから休むのかちゃんと出して」 3 交渉力の発揮ーー「特別だからできる」 4 潜在化する批判ーー「なんかいやーな感じ」 第2章 育休男性の新しい意識 1 育休取得前ーー稼ぎ手役割の委譲 2 育休取得経験で顕在化する意識 3 育休取得後ーー意識化される〈時間帯〉 第3章 育児・仕事の時間配分の三つの様相 1 労働時間を短縮せず、育児に関わる 2 労働時間を短縮して、育児をする 3 仕事を辞める 第4章 仕事/私生活をめぐる時間意識 1 長時間労働に対する認識 2 私生活の時間に対する認識 3 コントロールできない労働時間が私生活の時間をコントロールする 4 残業ゼロと多彩な活動 第5章 「望ましい労働者」像と育児の特殊性 1 二つの時間意識ーー〈仕事優先〉と〈仕事も育児も〉 2 男性が育休取得をためらうのはなぜか 3 職場の「望ましさ」と育児の特殊性 第6章 なぜ男性育休は困難か 1 〈仕事優先〉の時間意識に内在する「しかけ」 2 性別役割分業意識の作動 3 なぜ男性は育児休業制度の利用が難しいのか 終 章 男性育休の困難を解消するために 1 ジェンダー視点を「カッコに入れる」とは 2 組織成員の相互作用を視野に入れる 3 交渉当事者を拡大する あとがき
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