ビジネス・経済・就職
絶望の林業
田中淳夫
新泉社 · 2019年8月6日
- 登録している人
- 0
- 読了した人
- 0
- レビュー
- 0
内容紹介
「日本の林業は成長産業である」。 最近よく耳にする言葉です。その証左はどこにあるのでしょうか。そしていま、日本の林業現場で何が行われているのでしょうか? 補助金漬け、死傷者続出、低賃金、相次ぐ盗伐、非科学的な施策……。林業の現場には時代遅れで、悲惨な現状が隠されています。 若者の就労者が増えたことで、成長産業と期待されている日本林業。しかし、その実態は官製成長産業であり、補助金なくしては成り立たない日本の衰退産業の縮図といえます。 30年にわたり森林ジャーナリストとして日本の森、林業にかかわってきた田中淳夫だからこそ書けた、林業業界の不都合な真実に鋭く切り込んだ問題作。 はじめに─ 騙されるメディアと熱い思い 第1部 絶望の林業 1:「林業の成長産業化」は机上の空論 2:木あまり時代が生んだ木づかい運動 3:外材に責任押しつける逃げ口上 4:森も林業も知らない林業家 5:正反対の意味で使われる「間伐」 6:木材価格は高いという神話 第2部 失望の林業 1.諦観の林業現場 1:手を出せない林地がいっぱい 2:徒労の再造林と獣害対策 3:森を傷つける怪しげな「間伐」 4:機械化こそ高コストの元凶 5:騙し合いの木材取引現場 6:事故率が15倍の労働環境 2.残念な林業家たち 1:改革したくない森林組合 2:倫理なき素材生産業者 3:素人が手がける自伐型林業 4:林業をやめたい山主の本音 5:ロスだらけの木材の在庫管理 6:木悪説にハマった建築家たち 7:見失っている木育の対象 3.滑稽な木材商品群 1:“見えない木”合板受容の功罪 2:木を見せない木造建築の罠 3:普及するのか国産材CLT 4:セルロースナノファイバーの憂鬱 5:再生可能なバイオマス発電 6:ハードウッドと大径木の危機 7:国産材を世界一安く輸出する愚 4.痛恨の林業政策 1:モラルハザードを起こす補助金行政 2:無意味な「伐期」にこだわる理由 3:地球環境という神風の扱い方 4:違法木材野放しのクリーンウッド法 5:視界不良の林業教育機関 6:実態無視の視察と欺瞞だらけの白書 7:森の未来を見ない林政担当者 第3部 希望の林業 1:夢の「理想の林業」を描く 2:吉野林業の幸福な時代 3:森を絶やさず林業を行う恒続林 4:投資ポートフォリオとしての林業 5:篤林家たちの森と林業 6:絶望の中に希望は見つかるか あとがき
レビュー
まだレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか。
みんなの引用・メモ
公開されている引用はまだありません。