国宝一遍聖絵の全貌

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国宝一遍聖絵の全貌

五味文彦

高志書院 · 2019年4月

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内容紹介

山あり、河あり、海ありと続く苦難の遊行の旅を、淡々と、時に熱狂を交えて描く『一遍聖絵』の全貌を明らかすべく、本書では最初に聖絵の全体像を考え、続いて建築史・時宗史・中世史研究者三人が会し、聖絵の読み解きを試み、さらに美術史・建築史・中世史・考古学・仏教史・民俗学など一線で活躍中の研究者による論考を載せて一書となす。鎌倉時代に描かれた絵巻の風景をたどりながら中世の世界に誘う、歴史愛好者必読の1冊。 総論『一遍聖絵』の中世…………………五味文彦(東京大学名誉教授)   1 聖絵の魅力を語る 対談:五味文彦・冨島義幸・遠山元治   巻一 旅立ち/絵巻の方向性と時間軸/描き直される聖絵/人物名を信じる? 信じない?〜絵巻の製作過程/中門のある屋敷〜一遍の生家と大井太郎邸を比較する/絵師は現地をみたか? 鎌倉の巨福呂坂/絵師の情報源 華台上人の庵/檜皮葺の建物と馬が主役の大宰府〜聖達上人の房/聖戒の出家は大宰府周辺/遊行の時空を表現〜善光寺/本堂の描き方と有力者の建物/描かれなかった二河白道図〜伊予の窪寺   巻二 菅生寺の岩屋・再び一遍の生家・聖戒との別れ/西方浄土の四天王寺/建物の配置が反転する高野山   巻三 熊野権現との出会い/新宮・那智に一遍は登場しない/伊予か淀川あたりか〜九品の念仏道場/聖達上人の湯屋   巻四 筑前国にてある武士の屋形/牛車が語るもの〜大隅正八幡宮/つじつまの合わない描き直し〜備前国福岡の市/信濃国、佐久の伴野市と小田切の里   巻五 大井太郎が二人いる〜信濃国佐久/銭が暗示するもの〜常陸府中の石岡   巻六 八足門から楼門へ描き直される〜三島神社/絵師の技術にだまされないよう/錯簡をただし、踊り屋を考える/富士山と舟橋/毘沙門天は歩いたか! 甚目寺   巻七 大津の町並みと関寺/四条大橋と踊り屋の桟敷/市屋道場と踊り屋をくらべる/絵巻を見る人の目線〜堀川の描かれ方   巻八 目立たない竜〜久美の浜/霞の中の四天王寺と聖徳太子廟/再び絵巻の信憑性〜当麻寺の描かれ方   巻九・巻十 石清水八幡と三度目の四天王寺/なぞの厳島神社   巻十一・巻十二 観音堂となぞの光明福寺/描き直される観音堂〜巻十一第四段と巻十二第一段〜/ちがう建物として描かれる観音堂〜西宮の宮司と対面/臨終場面は涅槃図か?/入水往生が描かれる理由/浜辺の不可思議な建物/御影堂と一遍像 おわりに〜聖絵の魅力とは何か〜   2 聖絵と一遍をめぐる世界 『一遍聖絵』の一断面……………………米倉迪夫(東京文化財研究所名誉研究員) 社寺参詣曼荼羅としての一遍聖絵………瀬谷 愛(東京国立博物館) 絵師が建てる建築…………………………冨島義幸(京都大学大学院教授) 一遍とその一族……………………………山内 譲(元松山大学教授) 新宮と中世の港町…………………………鋤柄俊夫(同志社大学文化情報学部教授) 鎌倉南北朝期の一遍時衆と別時念仏……大塚紀弘(法政大学文学部専任講師) 歓喜光寺と玉章地蔵………………………中前正志(京都女子大学文学部教授) 柳宗悦と一遍………………………………白土慎太郎(日本民藝館学芸員)

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