書物のエスプリ

小説・エッセイ

書物のエスプリ

山田 登世子

藤原書店 · 2019年7月

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内容紹介

「本も男も、“うらぶれ”がいい。--ことに男は。」 古典から新刊まで様々な本を切り口に、水、ブランド、モード、エロスなど著者ならではのテーマを横断的に語る「エッセイ篇」と、四半世紀にわたり各紙誌に寄せた約120本を集めた「書評篇」。時には書評の枠を逸脱しつつ、書物の世界を自在に逍遥する。 ★単行本未収録論考集 最終第4弾! 本は女と思って選べーーそう言ったのはヴァルター・ベンヤミンである。「本と娼婦は、ベッドに引っぱりこむことができる」。  そういえばツルピカ新刊の女たちの並ぶ「ひら積み」台など、あられもない品のなさ。ごていねいに腰巻までして。こんな露骨な客寄せには冷ややかな一瞥を投げるのみ。ゆかしくも奥まった棚に足を運ぶ。そこにいるのは、立ち姿の「後ろ美人」たち。「本と娼婦は、陳列のときには、背中を見せることを好む」。  その女たちを、ベンヤミンはパリの街角やパサージュでひやかしていた。ジャズに浮かれる1920年代のパリ、この異郷者が愛したのは、そんな時の喧騒に忘れられたかのような、些細な歴史の痕跡の数々。カフェの片隅や広告など、大文字の歴史からこぼれ落ちた記憶の断片。  そう、遊歩者ベンヤミンは「断片」の人である。書物は断片を紡いだ織物なのだ。(本書より) 1 活字逍遥  1 書物の声  水のバロック/水の衣裳  シャネルの記憶/ブランドの記憶  誘惑者の肖像  パリ・イエスタディ  ヴィクトリアン・ブラック  声のアクアティーク  モードの名前  ヴェネツィアふたたび  2 古典再訪  ベンヤミンの断片  鉄幹と晶子の歌  うらぶれの系譜  硬派本の愉しみ  アルセーヌ・ルパンの3冊  デフォー『ロビンソン・クルーソー』 2 書物に抱かれて  1 文学・思想  2 歴史・社会  3 風俗・モード・性 収録書名索引

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