ヘンリー・A・ウォーレス

科学・技術

ヘンリー・A・ウォーレス

島本マヤ子

大阪大学出版会 · 2020年11月25日 · 300ページ

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内容紹介

もしトルーマンではなくウォーレスが大統領になっていたら、世界の歴史は変わっていたかもしれないーー ルーズベルト政権下で農務長官、副大統領を歴任したウォーレスは、豊富な科学知識やアインシュタインら科学者との信頼関係をもとに、世界平和を見据えた原子力技術管理、権利や利益を独占しない市民国家としてのアメリカを構想していた。しかし、男女平等、黒人差別撤廃、反植民地主義などのリベラルで進歩的な世界観は当時のアメリカ国内で孤立し、ウォーレスは表舞台から放逐されて、アメリカは原爆投下、そして冷戦への道をたどることになったーー。歴史の分かれ目からこぼれた知られざる孤高の政治家の姿を明らかにする。 序章 ウォーレスはなぜアメリカの核独占に反対したか 第1章 ウォーレスの政治経歴と先行研究 1 ヘンリー・A・ウォーレスの生涯 2 ヘンリー・ウォーレスに関する研究 3 本書の立場 第2章 ウォーレスと原爆科学者との接点 1 政策決定の初期過程 2 マンハッタン計画の開始 3 軋み始める英米関係 第3章 ウォーレスの世界秩序はどのように構想されたのか 1 ニールス・ボーアが唱えた異議 2 スティムソン提案に対する反応 3 科学者らの懸念 4 トルーマン大統領に対する国民の反応 5 演説「原子力時代の意義」 第4章 ウォーレスの原子力時代構想 1 三か国共同宣言 2 バーンズ国務長官の原子力政策 3 上院委員会における国際管理に関する議論 4 ウォーレスの原子力構想 5 国連原子力委員会の設立 第5章 冷戦戦士に挑戦して 1 衰退していく国際主義 2 対ソ強硬政策 3 冷戦戦士に挑む 4 孤高の異端者ウォーレス 終章 統一された世界を目指して エピローグ 1 ジャーナリストとして再出発 2 ウォーレスの原子力計画 3 進歩党の敗北 4 スティムソン、見解を語る 5 ウォーレスの死亡記事 付録・別表 参考文献 あとがき 索引

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