「命のヴィザ」の考古学

人文・思想・社会

「命のヴィザ」の考古学

菅野 賢治

共和国 · 2023年10月5日 · 368ページ

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内容紹介

日本のシンドラー神話はいつ始まったのか? ーーー さまざまなメディアで話題を呼んだ前著『「命のヴィザ」言説の虚構』(2021)に続く、「検証・日本のシンドラー」第2弾。1980年代から現在までに制作された映画やTV番組、さらに国内外の情報を精査・博捜し、戦後史上最大の「美談」形成の謎に迫る。 定価3200円+悪税 ーーーーー 序章  『虚構』の反響 ーーーーー ーーーーー 第一章  「命のヴィザ」映画、四本を検証する ーーーーー 映画が作る歴史 偶像崇拝のタブーをめぐる決疑論/屁理屈 『命のビザ 六千人のユダヤ人を救った日本領事の決断』1992 『ビザと美徳』1997 『日本のシンドラー 杉原千畝物語』2005 『杉原千畝 SUGIHARA CHIUNE』2015 隠されてしまったもの──「スクリーン」の意味 ーーーーー 第二章 日記と回想録のなかの〈あの時〉1940.6-8 ーーーーー 六人の日記・回想録著者 ソ連軍進駐前夜の雰囲気 ソ連軍進駐 一般市民の受け止め 「雨を逃れて拷問台の下」 日常生活の「赤化」 宗教に対する戦争 身柄拘束の危険 着実なソヴィエト化 それでも「ナチスの脅威」を語るならば 国外脱出の可能性 「キュラソー・ヴィザ」と杉原ヴィザへの言及 「一・五次資料」と「二次資料」のあいだ ーーーーー 第三章 「命のヴィザ」の誕生 ーーーーー 最初の賛辞 1944-1956 小辻節三のユダヤ教改宗 1959 小辻節三による杉原死亡説 1959-1964 ベンジャミン・グレイから杉原弘樹への手紙 1963 ゾラフ・ヴァルハフティグのインタヴュー 1965 杉原千畝のロシア語覚書 1967 「命のヴィザ」言説の誕生──『朝日新聞』の記事 1968 一度目の「諸国民のなかの義人」認定審査 1968-1969 マーヴィン・トケイヤーと杉原千畝 1968? 加瀬英明「日本のなかのユダヤ人」1971 小辻節三の死 1973 犬塚惟重のシガレット・ケース(その一)1975-1979 犬塚きよ子による『河豚計画』批判 1979 犬塚惟重のシガレット・ケース(その二)1979-1982 小辻節三の「反ユダヤ論」について 『河豚計画』執筆の背景への洞察 『河豚計画』におけるナラティヴの自壊 1979 フジテレビ番組『運命をわけた一枚のビザ』1983 ゲアハルト・ダンプマン『孤立する大国ニッポン』1981 二度目の「諸国民のなかの義人」認定審査 1983-1984 ゾラフ・ヴァルハフティグの回想録『ショアー期の難民と生存者』1984 「命のヴィザ」言説の確立 1985 顕彰をつうじての贖罪──「命のヴィザ」の現象学に向けて 1986〜 ーーーーー 終章 杉原幸子『歌集 白夜』の謎 ーーーーー 註 関連年表

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