被災物    モノ語りは増殖する

人文・思想・社会

被災物 モノ語りは増殖する

姜信子/山内宏泰/志賀理江子/川島秀一/山内明美/東琢磨

かたばみ書房 · 2024年2月26日 · 256ページ

登録している人
1
読了した人
0
レビュー
0

内容紹介

気仙沼のリアス・アーク美術館には、東日本大震災の「被災物」が展示されている。 2019年、この展示に出会った姜信子は、「被災物」に応答すべく、 大阪で「被災物」をモノ語るワークショップを始めた。 傷ついたモノを前に、人は思わず記憶の底の声を語りだす。 モノに宿された記憶は、語りなおしを通して、命をつなぐ。 路傍の地蔵や道祖神の謂れのように。 亡き娘のぬいぐるみ、携帯電話の声、山の供養塔、寄り物と漁師の思想、 第五福竜丸事件、東京電力福島第一原発事故による汚染処理水の海洋投棄…… 本書は、「復興」の物語からはみだす、小さな〈モノ語り〉の記録であり、 他者の記憶の継承という問いに対する、真摯な応答の記録である。 当事者/非当事者の境界を越えて、命の記憶を語りつぐために。 カラー32頁。志賀理江子の撮り下ろし新作未発表写真16頁を付す。 1 終わりと始まり 「被災物に応答せよ」「第三者による記憶の継承」という問い  姜信子 モノ語り集1   祠/郵便受け/漁船/シュガーポット 記憶の器としての被災物  山内宏泰 2 「モノ」語りは増殖する 「被災物」は記憶を解き放つ  記憶のケアとしての「モノ語り」  姜信子 モノ語り集2   ぬいぐるみ/トランペット/電柱/足踏みミシン/ドラム缶/携帯電話   呼び鈴/トタン板/床板/児童文学全集/椅子/洗濯機/香炉/受話器  座談会1 これは、きっと、新しい神話の増殖が始まっているんだ       「被災物ワークショップ」参加者 3 氾物語ー躊躇なく触る リアス・アーク美術館に眠るもの 案内する人 山内宏泰 写真 志賀理江子 土の時間、水の時間  東琢磨 4 恵比寿の到来 ナニカが海からやってくる  姜信子 えべっさま、ようきてくれましたな  武地秀実 目覚めよ、ヒルコ  岡本マサヒロ 座談会2 気仙沼リアス・アーク美術館「被災物」の企み      山内明美×山内宏泰×ワークショップ参加者×姜信子 5 新しい祭りへ 南三陸集会+気仙沼への旅 姜信子 エビスが語りて命をつなぐ 川島秀一

まだレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか。

みんなの引用・メモ

引用を残す

公開されている引用はまだありません。

図書館で借りる