本屋で働く私が、おすすめを聞かれた時の回答

カフェ風 · 2冊の書評

本屋で働く私が、おすすめを聞かれた時の回答

かほっぺ
かほっぺ@kaho_p

〜Not書評、でも読んでくれると嬉しいです〜 -------------------------- 本が好きだから本屋でバイトしてるの?→YES! →好きな作家は?おすすめは? 本屋でアルバイトを始めてから上記の一連の会話がよく発生するようになったので、私がどう答えているかというと!

「町田康という作家が1番好き! くっすん大黒おすすめ!」 と回答してます。 これは本心でもあるし、読書や純文学あまり読まない方にこそ、特にオススメしてます。 (そして5、6人買ってくれた実績あり、ほんとにありがとね) 書き出し、テンポ感、笑いどころ、程よいページ数、絶妙に惹かれるタイトル、読後感の爽やかさ、等々最高のバランス。 純文学ってめちゃ面白いやん!のきっかけには最適解だとかなり思っている。 長年活躍している大御所作家の1人と言っても過言ではないですし、そんな作家さんの本を読んで、しかもおもろかったと思えたら嬉しいじゃないですか。 だらしない主人公が家にある自立できない大黒の置物にムカついて、これを不法投棄するところから始まる物語、なのですがこの時点でなに?ですよね。 ずっとなに?が続きますが、結果的には青春・友達物語です、いやほんとに。 町田康のかっけーところは、想像できない展開かつ脈絡のない単語を多用するのに、誰も振り落とさないし、白けないところ、だと思ってる。 読み心地よいテンポ感で進み、不思議とこれが自然な展開として飲み込める、奇をてらわない冷静さを感じる。 冷静かつ文章が巧みな人から滲み出るユーモアって、最高ですよね。。。🤝🏻 しかもね!表面的に文章が面白いんじゃなくて、不意に切なさとか愛おしさとか、美しい種類の感情が誘発されるのよ。 もうほんとに痺れる。まじかっこいい。 町田康愛を吐き出せて私、大満足です。 ぜひ読んでみてください。

コロナ禍頃に作家デビューされた、石田夏穂さん。心掴まれて読みまくっています。 2025年1番読んで面白かったな〜‼︎という意味でこちらもかなりオススメして回ってます。 ストイックで真面目な性格の主人公は、ボディビルの大会に出るために日々トレーニングと食事制限に向き合っていて、 さらに職場でも、しごでき(仕事できる人)なためリーダー格になっちゃう。 思うように体重が落ちず、焦り、苛立つ主人公は、部署のメンバーを見て思う。 こいつらは、ブヨブヨだらしない体型だから仕事ができないのだと。 と、なかなか性格悪めな主人公視点で、口にできない辛辣な悪口の数々が地の文で繰り出され、ほんと笑います。 ところがある日、リーダーは自分の体重と部署の無駄な人材の代謝が連動していることに気づき、仕事ができない同僚を他部署へ異動させる方向で動き始めます。(書いてるとよりヤバいな) よりソリッドなチーム、および減量を追究した先にある結末とはーーー って感じのお話。面白そうじゃない? めっちゃ面白いですよ。 石田夏穂さんは身体と結びついて変化していく心や状況を書くのがほんとうにうますぎると思う。しかもめちゃくちゃ笑えるんよ、センスすごい。 あと個人的に理系の方は感情移入できる点が多いかも。用語がわりと出てくるけどすんなり分かると思う。 石田さん自身東工大出身の方なのです。 もちろんお仕事小説の側面もあるので、文理問わず楽しめますよ👍🏻 石田夏穂愛まで語れてしまい、大大満足。 今後も新作読むの楽しみ!

おわりに

以上、よくオススメしている2冊でした。 もっとオススメはあるし、今後もたくさん本読んで、オススメできるレパートリー増やしていきたい! 少しでも興味持っていただけたら嬉しいです。 最後まで読んでくださって ありがとうございました🫶🏻

作成日: 2026年3月31日

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