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ハリー・ルーベンホールドの本のレビュー
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- 切り裂きジャックに殺されたのは誰か

加害者+被害者=“切り裂きジャック”
結局のところ、切り裂きジャックには被害者たちが必要で、被害者たちが生きていた痕跡を遺すには加害者である切り裂きジャックが必要だった。著者がこの女性たちに焦点を当てたのもまた、彼女たちがホワイト・チャペルでのたれ死んだのではなく、切り裂きジャックという“偶像”に昇華された存在に殺されたからである。加害者と被害者が混ざり合い、絡み合った果ての存在が“切り裂きジャック”なのだ。あとはまぁ、この時代の若い女性の貞操の話がなかなか興味深かった。