内容紹介
『犯罪者』『幻夏』『天上の葦』の次はこれだ! 圧巻の社会派青春群像劇 その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。標的は大手自動車メーカー〈ユシマ〉の非正規工員・矢上ら4人。だが、突如発生した火災に乗じて4人は逃走する。誰かが警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は事件に裏があると読んで独自に捜査を開始。さらに超法規的手段で日本を一変させようとするキャリア官僚が野心のために動き出すー。格差と分断の社会を撃つ、瑞々しく切実な社会派青春群像劇! 目次 第一章 事件 第二章 発端の夏 第三章 追う者たち 第四章 Are you ready to kill? 第五章 反旗 第六章 力なき者たちの力 終章 標的 解説 佐久間文子
レビュー
- NON HAL
2026年6月7日
政治的思想が強く出た作品
犯罪者、幻夏、天上の葦とは違い、お馴染みの三人は出てこなかったので、今作限りの登場人物なんだろう。ストーリーとしては、なぜ派遣工の4人は警察に追われているのか、を過去から辿っていく構成。 著者は毎作何かしらの社会問題をテーマに取り入れてるが、今作は労働法になるのかな。共謀罪もフォーカスされているが。 企業と労働者、そして日本がどんな経緯で労働に関する法律が作られてのか、考えさせられる内容。 ただ残念なのが、どうも著者の政治的思想が強すぎるのが気になってしまう。 そこが著者が強く伝えたいメッセージなんだろうけど、あまりに偏っている見方なので、読んでて受け入れられない思想だった。 毎回面白い作品を世に出しているが、天上の葦から、少し政治色が強すぎるかな。
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