内容紹介
偉大な皇帝ナポレオンの凡庸な甥が、陰謀とクー・デタで権力を握った、間抜けな皇帝=ナポレオン三世。しかしこの紋切り型では、この摩訶不思議な人物の全貌は掴みきれない。近現代史の分水嶺は、ナポレオン三世と第二帝政にある。「博覧会的」なるものが、産業資本主義へと発展し、パリ改造が美しき都を生み出したのだ。謎多き皇帝の圧巻の大評伝!(講談社学術文庫) 史上最悪の皇帝は本当に大バカだったのか? 漁色家、放蕩家、陰謀家、そして捕虜になった間抜けな皇帝、一方、パリ大改造、消費資本主義を発明し、世界史の流れを変えた男。一大伝記ついに登場! プロローグ 謎の皇帝 第一章 陰謀家ルイ=ナポレオン 1 生い立ち 2 運命の星を信じて 3 超前段階蜂起 4 栄光への脱獄 5 革命を利用せよ 第二章 大統領就任 1 四面楚歌 2 議会との暗闘 3 ついに白刃きらめく 4 クー・デタへ、役者そろう 5 賽は投げられた 第三章 皇帝への道 1 モルニーの罠 2 成功の失敗 3 なによりも秩序を 4 ついにナポレオン三世となる 第四章 第二帝政──夢の時代 1 ナポレオン三世の結婚 2 武装せざる予言者 3 権威帝政のパラドックス 4 「貧困の根絶」の実現へ 5 クレディ・モビリエの始動 第五章 社会改革 1 鉄道戦争 2 金融戦争勃発 3 拡大する金融戦争 4 パリ大改造に着手 5 オスマン登場 第六章 パリ大変貌 1 オスマン時代の始まり 2 壮大な都市計画 3 第一期工事 4 第二次計画 5 第三次改造計画とオスマンの失脚 第七章 二つの戦争 1 クリミア戦争 2 人生最良の年 3 イタリアの思惑 4 イタリア戦争 5 デパート都市の誕生 6 自由帝政と労働運動 第八章 第二帝政の終焉 1 祝祭と放蕩 2 伝説のバブル美女たち 3 一八六三年の転換 4 メキシコ介入の悲劇 5 サドワの失策 6 自由帝政にむけて 7 第二帝政の崩壊 8 虜われの皇帝 エピローグ その後のナポレオン三世 参考文献 あとがき
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