内容紹介
此の世に不可思議なことなどないと洲齋は言った。 「ないかの」 「ありません。起きた以上は必ずそうなるだけの理由があるのです。乾坤の間に理が通じぬものなど、ただの一つもありませんよ。 理が通じないのは、このーー 人の心だけ。 狐猟師の稲荷藤兵衛の裏の仕事は人の嘘を見抜く洞観屋。ある日、老中首座水野越前守の改革を邪魔する者をあぶり出せとの命を受ける。その者たちは奇手奇策を用いて衆生を惑わし、人心を恣にする化け物遣いというが……。 江戸の巷に暗躍する御行の又市一味の物語、堂々完結!
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