
起業家の勇気 : USEN宇野康秀とベンチャーの興亡
児玉博
文藝春秋 · 2020年4月 · 255ページ
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まとめ
💰 商売人としてのプライド 会社の経営放棄を金融機関から迫られる中、宇野が守り抜こうとしたのはただ一つ——「商売人ならば借りた金を返すのは当然だ」という商売人としてのプライド。 絶対に金は返してやるという決心が、最も辛い時期の支えとなった。 ________________________________ 🏃 最も辛いことで今の苦しみを忘れる 辛い日々から逃れるためにマラソンを始めた。「最も辛いことをすれば今の苦しみは忘れられるだろう」——苦しみを別の苦しみで乗り越えるという逆説的な強さ。 ________________________________ 👔 働く者がおったらそいつが社長や 父・元忠の言葉——「あんた社長なのになんでそんなに働かなあかんの。社員に任せたらいいじゃない」と母に言われた父が即座に返した。「何をアホなことを言うとるんや。俺より働く者がおったらそいつが社長や。」 この言葉が宇野の胸に深く刻まれ、猛烈に働き続ける原動力となった。 ________________________________ 🐢 彼らが遊んでいる時に働くから成功できる 飲み会の誘いを断り続けながら深夜一人で働いた。「彼らが遊んでいる時に自分は一生懸命仕事をするから成功できるんだ」と自分に言い聞かせ続けた。 自分はうさぎと亀の亀だと思いながら。 ________________________________ 💡 24時間ビジネスのネタを探し続ける これだというものが見つかると夜中だろうが当たり前のように会議を始めプレゼンし意見を求めた。仕事が全てで、ビジネスのことを考えていない時間はないほどだった。 働くことこそ生きる証というように働き続けた。 ________________________________ 🚫 批判に関わると前に進めなくなる 2ちゃんねるのひどい書き込みを見て胸に応えたが、その後は一切見なかった。「こうしたものに関われば前に進めなくなる」と自分に言い聞かせ、批判から目を背けて前進し続けた。 ________________________________ 🌊 沖に向かって泳ぐ 岸を背に泳ぐことは易しい、いつでも岸に戻れるから。しかし沖に向かって泳ぐのは難しい。寄り所となる岸がないからだ。 逃げ場がない状況に自らを置き、自分を信じて腕を動かし続けるしかない——宇野の経営哲学の核心。 ________________________________ 🔥 苦難の中で研ぎ澄まされる感覚 なぜ辛いことを選び続けるのかと問われた宇野は答えた。「苦難や苦しさの中に身を置いている時に生まれる研ぎ澄まされた感覚が好きなんです。」 苦しさを避けるのではなく、苦しさの中にこそ本物の感覚があると知っている。 ________________________________ 💪 試練・挫折・失敗の連続から甦る ヒルズ族と軽々しく呼ばれた時期もあったが、宇野の歩んだ道のりは試練・挫折・失敗の連続だった。しかしその度に甦り、一人で三度もの株式上場を果たした経営者は宇野しかいない。 ________________________________ 🏆 藤田晋が見た宇野の総合力 サイバーエージェントの藤田は宇野を「生半可でない粘り強さ・持続的な構想力・冷めない情熱——企業家のチャートにするとすべてがマックス」と評した。唯一の弱点は**「優しすぎるところ」。** ________________________________ 🔑 全体テーマ 「商売人としてのプライドを胸に、逃げ場のない沖に向かって泳ぎ続け、苦難の中で研ぎ澄まされながら、試練と失敗の度に甦る——それが宇野康仁という起業家の本質であり、本物の勇気の姿である」
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