万事快調〈オール・グリーンズ〉

万事快調〈オール・グリーンズ〉

波木 銅

文藝春秋 · 2021年7月 · 309ページ

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内容紹介

満場一致で第28回松本清張賞を受賞 時代の閉塞感も、小説のセオリーも、すべて蹴散らす、弱冠21歳の現役大学生による破格のデビュー作 このクソ田舎とおさらばするには金! とにかく金がいる! だったら大麻、育てちゃえ(学校の屋上で)。 茨城のどん詰まり。クソ田舎の底辺工業高校には噂があるーー。表向きは園芸同好会だが、その実態は犯罪クラブ。メンバーは3人の女子高生。彼女たちが育てるのは、植物は植物でも大麻(マリファナ)だった! ユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる、中毒性120%のキケンな新時代小説 おもしろかった。「万事休す」の状況なのに、この愉快さ。作者には天性の資質が感じられた。この賞が人生を狂わせないことを切に願う。--中島京子 頭ひとつ抜きん出ていた。登場人物たちの過剰な自意識に何度も笑わせてもらった。皮肉とユーモアのセンスがずば抜けていて、これは努力では身につかないものだ。--東山彰良 正直、粗の多い作品だとは思う。巧いとは一度も感じなかった。が、際立って面白かったのは事実。--森絵都 読みながら、そのセンスの良さに何度も唸り、選考委員としてこの作家のデビューに立ち会いたいと思った。--辻村深月 先を見通しているのか、後ろが見えていないのか。 でも、少なくとも作者には今がはっきり見えている。何者なのか見極めたい。--京極夏彦

  • りす

    2026年5月15日

    最終的にみんなどこかイカれてた

    半分以上はとっ散らかっていて、落ち着きがなく、満場一致の受賞ってどういうことだ?と思っていた。読み終わった今でも好きな本かと聞かれれば、いいえ、と答える。でもするする読める文章で、リーダビリティ?は良いのかと感じる。ラップとかわからない部分はあるけどある程度は読み流せるし、結局読み切ったわけだし。途中で辞めようか考えてた。これ以上深く行き過ぎた話になったら辞めたと思う。 この年齢独特の自分勝手さ、変な自意識過剰と自信がリアルな感じに近いのかも。ここまでの突拍子のなさができる、尖ったことができるのも若いからなんだろうな。そうゆう意味では青春小説なんだろうな。とっ散らかっているもの、それぞれの自意識、思考ならば違う人間同士なわけだからそりゃこういう表現になるかと思うし。 事態の収集まで描くと野暮になるだろうからここでバサっと終わるのがちょうど良い。 最終的に笑えない事態になってるんだけど、もはや笑うというか爆笑するしかないエンディング。 表紙のグリーンが鮮やかで目に焼き付いいて、図書館でも目を引いたから手にとったわけだけど、このアプリでしょっちゅう表示されてたのが功を奏した?ことが大いにある。自分では絶対手に取らない類いなので感謝。

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