内容紹介
この日常に不満はない、と瑠璃子は思う。淋しさは人間の抱える根元的なもので、自分一人で対処するべきで、誰かにーたとえ夫でも、救ってもらえる類のものではない。瑠璃子と二歳下の夫、総。一緒に眠って、一緒に起きる。どこかにでかけてもまた一緒に帰る家。そこには、甘く小さな嘘がある。夫(妻)だけを愛せたらいいのにー。恋愛長編。
レビュー
恋と夫婦
「なぜ嘘をつけないか知ってる?人は守りたいものに嘘をつくのよ。あるいは守ろうとするものに。」 この文章が目に入った時のすこしの衝撃。 ドキドキしたし、瑠璃子も春夫も聡も別方向に嘘をついていて。 けど、女だからなのかな。 瑠璃子は自分も聡も好きで愛していて守りたくて春夫と離れることを決めたのに、聡はその事も知らず呑気にしほと会って話してご飯食べてセックスして、夏休みに出掛けることまで決めてて。 腑に落ちない。 いっそ、トリカブトで…と思う。
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