文庫
マンダラの密教儀礼
森 雅秀
筑摩書房 · 2025年7月14日 · 338ページ · ちくま学芸文庫 モー23-1
- 登録している人
- 0
- 読了した人
- 0
- レビュー
- 0
内容紹介
インド・チベット密教や日本密教の世界観が凝縮されたマンダラ。日本には主に掛図の形で伝えられたため、神秘的な美術品として鑑賞されがちだが、本来それは、宗教儀礼のなかで具体的に用いられてきたものである。さらに、ヨーガ・瞑想における「悟りのための手段」としてだけでなく、秘儀を授ける入門儀礼「灌頂(かんじょう)」や本尊を決める「投華得仏(とうけとくぶつ)」など、僧院の集団儀式のなかで使われるという特徴がある。どのように制作され、どのように用いられるのか。数々のマンダラ作品やサンスクリット文献を軸に、密教儀礼の核心に迫る。仏教図像学の第一人者による貴重な書。 第1章 マンダラとは何か 聖地高野山/インド密教とマンダラ/マンダラとは何か/マンダラ研究の歴史/観想上のマンダラと儀礼のためのマンダラ/密教儀礼とマンダラ 第2章 インドの宗教儀礼 儀礼ー反復される行為/ヴェーダという儀礼体系/ヒンドゥー儀礼への変容/インドの宗教儀礼の一般的特徴/ヴェーダの祭式/ヒンドゥー儀礼プージャー/プージャーの形成 /密教儀礼に見られるユニット構造/密教の瞑想法 第3章 マンダラをつくる マンダラー聖なる空間/マンダラを描く土地の選定と浄化/土地を支配する龍ヴァーストゥナーガ/経典内容の再現/結界法/大地の女神との対話/水瓶の準備/寺院建築儀礼との対応 第4章 マンダラの図像学 子供の絵とマンダラ/儀礼のためのマンダラ/マンダラの基本線/楼閣の構造/マンダラの装飾/楼閣内陣のシンボリズム/彩色のプロセス/複数の視点と観想のプロセス 第5章 聖別の儀礼 水のイニシエーション/『大日経』のアビシェーカ/『金剛頂経』のアビシェーカ/後期密教におけるアビシェーカの展開/プラティシュターという儀礼/プラティシュターとアビシェーカの関係/ヴェーダ文献の国王即位儀礼/ヒンドゥー儀礼としてのプラティシュター/聖別儀礼の形成/聖別の儀礼とマンダラ 第6章 拡大するマンダラ マンダラを壊す/マンダラとストゥーパ(仏塔)/寺院へのマンダラの投影/ペンコル・チューデの仏塔/空間を体験する 文庫版自著解説 視点の発見
レビュー
まだレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか。
みんなの引用・メモ
公開されている引用はまだありません。