ウイルスの世紀 : なぜ繰り返し出現するのか

科学・技術

ウイルスの世紀 : なぜ繰り返し出現するのか

山内一也

みすず書房 · 2020年8月

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内容紹介

20世紀後半以降、人間社会に次々に出現するようになった新たなウイルスを「エマージングウイルス」という。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)もその一つである。 新型コロナウイルスにおいて起きたことは、他のエマージングウイルスにおいてすでに起きていた。感染者と共に大西洋を渡ったラッサウイルス。宿主であるコウモリからほかの動物を介してヒトに伝播したニパウイルス。院内感染がクラスターとなったエボラウイルス。憶測が差別につながったハンタウイルス。そして、SARS・MERSウイルスの出現は、コロナウイルスのグループからさらに新たなウイルスが出現する可能性があることを示唆していた。 人類は、ウイルスの発見以来、ワクチンや治療薬、分離・判定技術、情報網などの対抗手段を急速に発展させてきた。しかしその一方で、人間社会の発展そのものが新たなウイルスの出現を促し、感染を加速させているという見方もできる。動物やヒトが密集し、短時間に長距離を移動できるようになったことにより、ウイルスと新たな宿主が出会う機会は急増し続けている。 エマージングウイルスの10の事例を通じてウイルスと人間社会の関係を俯瞰し、今後も新たなウイルスが繰り返し社会に現れうることを警告する書。 プロローグ 1章 ウイルスとは何者か 1 割り切れない不思議な存在 2 不器用なウイルスと器用なウイルス 3 なぜ、どのように病気が起きるのか 4 発見までの道のり 5 研究手段の変遷 2章 エマージングウイルスの系譜 1 人獣共通感染症とエマージング感染症 2 マールブルグ病 3 ラッサ熱 4 エボラ出血熱 5 ハンタウイルス病 6 ヘンドラウイルス病 7 ニパウイルス脳炎 8 ウエストナイル熱 9 エマージング感染症はなぜ繰り返し現れるのか 3章 新型コロナウイルス 1 コロナウイルスの特徴 2 最初のコロナウイルスの発見 3 重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルス 4 中東呼吸器症候群(MERS)ウイルス 5 「次の新型コロナウイルス」に備える 6 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の出現 4章 人類はどのような手段を持っているのか 1 ワクチン 2 治療薬 3 公衆衛生対策 4 「ワンヘルス」にもとづく発生監視 5章 ウイルスとともに生きる 1 バイオハザード対策の発展史 2 高度隔離施設の現場へ 3 病原体の管理基準 4 根絶の時代から共生の時代へ あとがき 主要文献 索引

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