異種移植 : 医療は種の境界を超えられるか

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異種移植 : 医療は種の境界を超えられるか

山内一也

みすず書房 · 2022年11月

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内容紹介

種の異なる動物の間で行われる移植を異種移植という。そのなかでも臓器の異種移植は、ヒトーヒト間の臓器移植が抱えている臓器不足問題の解決策として長く期待されてきた。 ただし、その道のりには同種移植にはない問題があった。移植から数分で始まることもある超急性拒絶反応や、移植臓器に潜む病原体による未知の感染症の出現リスクなど である。これらの問題のために研究は度々停滞した。しかし近年、遺伝子改変され、ゲノム編集などにより病原体が排除されたドナー豚が作られている。2022年1月には、このドナー豚の心臓を用いた初の移植手術が行われた。いまやこの技術は、実験的な医学研究の段階から、臨床試験の段階へと進もうとしている。 実績の少ない革新的な医療技術を適用する際に、患者の福祉はいかに守られるべきか。ドナーとなる動物の福祉についてどう考えるべきなのか。なぜ、ヒトから遠縁の豚がドナー動物に選ばれたのか。移植の歴史をたどり、異種移植が求められてきた背景を振り返りながら、その技術的課題と解決策だけではなく、倫理的課題についても展望する書。 プロローグ ベビー・フェイの20日間 第1章 同種移植の歴史 第2章 異種移植の歴史 第3章 臓器不足とその解決策 第4章 ドナーとしての豚 第5章 超急性拒絶反応 第6章 感染症リスク 第7章 臓器移植以外の異種移植 第8章 加速する技術 第9章 医の倫理 第10章 動物福祉 エピローグ 38年後 あとがき 参考文献 索引

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