「街小説」読みくらべ

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「街小説」読みくらべ

都甲 幸治

立東舎 · 2020年7月

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内容紹介

室生犀星と古井由吉の金沢、村上春樹と坪内逍遙の早稲田、そしてフィッツジェラルドとサリンジャーのニューヨーク。本書は、人気翻訳家の都甲幸治が、自らと関わりのある街を中心に、小説を舞台ごとに読みくらべて、「街」と「小説」の関係を探る1冊だ。同じ場所でも、作家によって見え方、書き方は異なり、読み比べることで街はどんどん立体的になり、新たな奥行きが生まれてくる。街歩きと書評が融合したエッセイ集。 まえがき 1 金沢 プロローグーー真っ黒いルーの謎のカレー 室生犀星『幼年時代』--杏の温かい音 古井由吉「雪の下の蟹」--男たちの体の群れ 吉田健一「金沢」--金沢にはチョコパフェがない 2 ロサンゼルス プロローグーーアメリカの自動車教習 ジェームズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』--カリフォルニアの緑の寿司 レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』--迷路としての都市 チャールズ・ブコウスキー『パルプ』--生を慈しむ 3 吉祥寺 プロローグーーロンロンよ永遠なれ 太宰治「ヴィヨンの妻」--公園とアルコール 井伏鱒二『荻窪風土記』--百年前からサブカルチャー 松家仁之『優雅なのかどうか、わからない』--心がやわらかくなれる場所 4 福岡 プロローグーー祖父の思い出 絲山秋子『逃亡くそたわけ』--故郷としての言葉 東山彰良『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』--太宰府の大きな楠 遠藤周作『海と毒薬』--メロン畑の思い出 5 国立 プロローグーー桜並木のヴォルテール 多和田葉子『犬婿入り』--谷保天神のニワトリ 大岡昇平『武蔵野夫人』--ウグイスとメジロ 黒井千次「たまらん坂」--坂とロック 6 本郷 プロローグーー本郷とは相性が悪い 夏目漱石『三四郎』--漱石は僕のクラスメート 森鴎外『青年』--鴎外と性の揺らぎ 大江健三郎「死者の奢り」--死者たちの声を聞く 7 早稲田 プロローグーー長いスロープ 坪内逍遙『当世書生気質』--日本超近代文学の起源 村上春樹『ノルウェイの森』--身体の哲学 保坂和志「この人の閾」--厚みのある時間 8 ニューヨーク プロローグーー鍵だらけのドア フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』--キラキラした世界 シンガー「ギンプルのてんねん」、マラマッド「白痴が先」--ニューヨークに生きる東欧 J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』--ナイフとフォーク あとがき

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