内容紹介
第30回サントリー学芸賞、第18回吉田秀和賞をダブル受賞! 「天才と博識がはじけ出てくるような批評集である」(吉田秀和賞選評より) 「なによりも自分の好きな作曲家や作品を紹介したいというおおらかな肯定の意志が素晴しい」(川本三郎氏、サントリー学芸賞選評より) シューベルトを近眼派音楽の夜明けと断じ、金満的ヴィブラートの淵源はクライスラーにありと喝破、信時潔から坂本龍一にいたる隠された楽統を暴き出し、ショスタコと恋愛映画の意外な親和性を解明する── 音盤の博物学者・片山杜秀が渡り歩いた傑作・問題作。 『レコード芸術』誌の人気連載、堂々の完結篇! [1]小指の思い出 [2]踊れ、ベートーヴェン! [3]留学生はかく悟れり [4]愛国のかたち [5]生産しない女 [6]偉そうなチェロ [7]入野義朗という難関 [8]バレンボイムの複数の故郷 [9]ラッヘンマンの疎外とさび [10]ドシラとゴジラ [11]主よ御許に近づかん [12]答えのある質問 [13]大和的原型と奈良的原型 [14]グルジェフ式ラジオ修繕法 [15]近衞秀麿と「日本的近代」 [16]博徒ブーレーズ? [17]吸血鬼とオバQと一柳慧 [18]エジプトの王女と日本の王子 [19]シュトックハウゼンの世界新秩序 [20]細腕のトスカニーニ [21]もうひとりの「音階の音楽家」 [22]「代用の帝国」の逆襲 [23]ドビュッシーの前にひざまずくヒンデミット [24]夕鶴のように飛んでいけなかった令嬢の話 [25]極私的追悼・伊福部昭 [26]翁になったフルネ [27]孤独に耐えられぬ者は哀れである [28]もうひとつの涅槃交響曲 [29]ショスタコーヴィチと日本の恋愛 [30]フランク沈没 [31]ご先祖様はモーツァルト? [32]火男、がんばる [33]尊子と春子と長唄と [34]岩城宏之の逆襲 [35]アメリカの田舎者とオーストリアの田舎者 [36]齋藤高順と小津安二郎 [37]多重人格者エッシェンバッハ [38]能とソヴィエト [39]R・シュトラウスはハリウッドに行ったか? [40]信時楽派が存在する(上) [41]信時楽派が存在する(中) [42]信時楽派が存在する(下) [43]松村禎三追悼──結核とエロス── [44]ボリバル主義とオーケストラ [45]ポスト・ポスト・モダン時代のベートーヴェン [46]「近眼派」音楽序説 [47]アジアには愛が溢れていると岡倉天心は云ったけれど [48]さよなら、クライスラー [49]戦時日本語母音明徴化運動論序説 [50]曖昧なる日本の巨匠 あとがき 人名索引
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