Reviews
アンドレ・アシマンの本のレビュー
この著者の本に寄せられた読者のレビューを新しい順に並べています。
- Find Me

好きな作品の続編って
好きな作品だからこそ、完結した後の続編のハードルは高くなるし、好きな分野についてのめり込む深度が深いほど、評価は微に入り細を穿つようになっていく。前作の、「あのときの、あの瞬間の、限定的な強い感情、強い記憶」を閉じ込めたような感じが好きだったから、続編は少し蛇足とまでは言わないけれど余分な感じがある。面白くないわけじゃないけど。
- 君の名前で僕を呼んで

パラレル
実らなかったからこそ心に刻まれる種類のものだと思った。実らないから、実った姿がいつでも瑞々しく思い出される。実らないから、腐り落ちることもない。 映画を先に観ていて、あのラストシーンのシャラメのロングショットに心が震えたけれど、原作では年月を経た二人が描かれる。そして、これからも彼らはあの時間を美しいものとして懐かしくも苦く思い続けるのだ。スノードームの雪のように永遠に煌めきつつも、触れることは叶わないような、でもその世界の中では現実で、だからパラレル。現代よりゆっくり時間が流れているように感じたのも印象に残った。